♔ About JOJOBA 原種ホホバについて
原種ホホバ(JOJOBA ORIGINAL SPECIES)学名 Simmondsia Chinensisは、米国南部(アリゾナ、カリフォルニア地方)メキシコ北部(ソノーラ、バハ地方)の乾燥地帯に自生している常緑性の灌木で北緯25~31度の間の約250,000平方kmにわたって存在する珍しい植物です。学名は原産地が中国と想像されますが、実際は北米大陸が原産地です。
原種ホホバの木は100年~200年の寿命をもち、雄木と雌木があり樹高は60~90cmですが、なかには2m程にも成長するものもあります。気温条件は-9~46℃まで適応性があり、年間降雨量100mm以下の乾燥した土地、農耕に不向の粗悪な土地にも育成します。言い換えるならば、原種ホホバの木は他の植物では生育しないような厳しい気候条件の土地にも育つ生命力の強い植物です。
花は雨期のあとにつけ(11月~2月)、種子は約6ヶ月で成熟し(5月~7月)、どんぐりのような大きさと形をしています。収穫は7月頃より行っています。乾燥させた種子の重量は0.3~2g程です。この種子は油分に富み、乾燥種子中に48~51%の透明で黄色の液状が含まれています。この乾燥種子から圧搾法によって得られた液状ワックスを通常ホホバ油と呼んでいます。
驚くべきことにこの黄色透明なクールドホホバ油はグリセライドを含まず、高級一不飽和脂肪酸と高級一不飽和アルコールのエステルから成る植物性液状ワックスです。しかも現存する幾多の植物の中で液状ワックスを含んだ種子を産する木はホホバが唯一と云われています。
原種ホホバ油の酸化安定性は、285℃での繰り返し加熱でもまた370℃での4日間連続加熱においてもほとんど変化はみられず、またバクテリアに対しても強いので長期保存が可能とされています。
直鎖の脂肪酸およびアルコールから構成されるホホバ油は、優れた浸透性を有しており、皮膚に対して連続使用した場合にも油性感を与えず、爽快感を残します。
ホホバ油は、皮膚吸収が容易であり、このため皮膚にしなやかさを与え、皮膚の過剰分泌を抑えるため、ふけ防止に効果があり、毛髪の成長を促進すると言われています。
引用文献: ニッコウケミカル / T.K. Miwa.(トーマス 完二 三輪)博士 / The International Jojoba Association, Wm Howard O'Brien